厳しい暑さが続いています。このような季節に冷たいプールに入るのはとても気持ちのよいものです。しかし、アトピー性皮膚炎の患者さんはプールの利用に不安を持っているようです。確かに、皮膚状態が悪い場合はプールの塩素により湿疹が悪化する可能性があります。というわけで、まず第一に重要なことは夏前にできる限り皮膚の状態を良くしておくということです。いよいよプールに入ることになった時は、皮膚を保護する目的で、プールの直前にワセリン(プロペト)などの保湿剤を全身に塗布しておくという方法があります。さらに、プールを出た後はすぐにシャワーで身体に付いた塩素を洗い流し、もう一度丁寧に保湿剤を塗布します。このようなスキンケア行為が、園や学校のプールでは困難な場合が多いと思われますが、アトピー性皮膚炎の子供たちが気持よくプールを利用できるような配慮が進むことを期待したいです。