文部科学省の調査により、学校には、アレルギー疾患を有する児童生徒が多く通っていることがわかりました。アレルギー疾患児の健やかな学校生活を保つために、学校・保護者・主治医の三者が情報を共有し、それぞれが連携することの重要性が高まっています。今回、これまで心臓疾患や腎臓疾患など厳密な健康管理を要する子ども向けに作成されていた「学校生活管理指導表」のアレルギー版が作成されました。学校は、就学時の健康診断の際に、注意深く管理すべき児童をリストアップし指導表を渡します。児童側は指導表に、どんなアレルギーをもち、どのような応急処置をすべきかなどを主治医に記入してもらい、学校に提出するという流れです。学校では、それをもとに教職員が日常生活の配慮を行います。この管理指導表を適切に記載するためには医師がアレルギー疾患に精通することが必要ですが、記載を通して医療水準が高まっていくという効果もあると思われます。