3-4月になると乳児アトピー性皮膚炎の初診患者さんが増加してきますが、だいたいどの患者さんも特徴が一致しています。
アトピー性皮膚炎とはっきり診断されていない、ステロイド外用薬の使用法がわからない(薄く少量だけ塗布していた・3日塗ってすぐに中止するように指示された・顔には使わないように指示された・全く使用していない)、母親の鶏卵摂取を控えるように指示された、まだ血液検査はできないと言われた、内服薬の効果に疑問がある、非ステロイド性抗炎症外用剤を使用して悪化した、等々・・・、
いずれにせよ、皮膚の赤みや痒みなどの症状が改善していくことを目指したいものです。
「アトピー性皮膚炎とうまく付き合っていく」ということは、症状が全く良くならなくてもよいという意味ではないと思うのですがどうでしょうか?
無い知恵を絞って治療手段を考えていますから非常にストレスフルですが、アトピー性皮膚炎の診療とはそういうものだと思っています。