一般的な肉のアレルギーというものは、必ずしも多くはありません。
しかし、マダニに咬まれたのが原因で肉アレルギーになるケースが増加しており問題になっています。
このアレルギーの原因となる肉の種類は牛肉・豚肉・羊肉が多いようです。
これらの食品には、α-gal(アルファ-ガル)(Galactose-alpha-1,3-galactose)と呼ばれる糖が含まれており、これがアレルギーを引き起こします。
繰り返しマダニに刺されると、α-galに対する抗体が産生されます。そして、α-galに対する抗体が作られた後に肉を食べると、肉に含まれるα-galに反応してアレルギー症状が生じるわけです。
このタイプの肉アレルギーは、肉を食べてから6時間以上も経ってから遅発型のアレルギーの症状が出てくるのが特徴です。
さらに、α-galは抗がん剤であるセツキシマブにも含有されており、この抗がん剤の投与時におけるアナフィラキシー反応も報告されています。
「マダニー獣肉―抗がん剤」想像もつかないようなつながりですね。