患者さんの喘息の(真の)重症度を決定することは意外と難しいものです。患者さんの症状の程度や頻度を参考にして重症度を考えることが多いわけですが、この方法が真に気道の炎症を反映したものであるのかは不安があります。簡単に言えば、「年に1回しか発作を起こさない患者さんは、年に4回発作を起こす患者さんよりも軽症である。」としてよいのかということです。喘息の診断の難しさの一つは、外側からは肺の中が見えないということです。特に、小さなお子さんの場合は、体に負担をかけるような複雑な検査はできないので、見かけから診断していくしかないということになります。とにかく、現段階で可能なテクニックを駆使して正確に評価していきたいと思います。