最先端の施設の報告を聞いても、いまだに重症はおろか中等症の食物アレルギー児においても基本的には3-4歳くらいまでは完全除去という指導方針のようです。「必要最低限の除去」とか言っているわりには、保守的な印象を持ちました・・・。そうかと思えば、いきなり急速法・・・。重症には急速法しかないのでしょうか?完全除去が長くて、かえって重症にしてしまっているということはないでしょうか?
でも一部の施設は、低年齢の段階からとにかく少しずつ食べさせていくという方針を進めており実績をあげているのです。あまり表には出てきませんがね・・・。
3歳までは自然寛解が期待できるので完全除去で待機するなどという考えはないのでしょう。むしろ重症例ほど早く食べさせた方がよいのではないかとさえ私だって思うのです。
近年は全てがエビデンス重視。ちょっとイライラします。
いつも言うように実際の治療は主治医とよく相談して進めて下さい。患者さんが自己判断しないようにお願い致します。