中等症~重症のアトピー性皮膚炎の患者さんを対象とした、
IL-13 のみを特異的に標的とする注射薬が2剤登場してきそうです。
①
レオ ファーマ株式会社は、2022年1月28日、中等症から重症の成人アトピー性皮膚炎治療薬として、トラロキヌマブの製造販売承認申請を行いました。
トラロキヌマブは、アトピー性皮膚炎の徴候・症状の根底にある免疫プロセスに重要な役割を果たす
IL-13サイトカインを特異的に中和することを目的に開発された、完全ヒトモノクローナル抗体です。
(2022年1月28日)
②
リリーのアトピー性皮膚炎の主要な第Ⅲ相臨床試験において50%超のレブリキズマブ投与患者さんで
皮膚病変が消失。レブリキズマブは、IL-13 タンパクに高い親和性で結合し、特異的に IL-13Rα1/IL-4Rα
(Type 2 受容体)の形成を阻害し、IL-13 経路のシグナル伝達を阻害するモノクローナル抗体です。
(2022年4月8日)