抗ヒスタミン薬は、アレルギー疾患における様々な場面で使用されますが、最もよく利用されるのは、アレルギー性鼻炎のくしゃみ・鼻水、アトピー性皮膚炎の痒み、アナフィラキシーなどに対してでしょうか。以前はしばしば、「体質改善のお薬です」みたいな説明で処方されたものですが、あくまでもヒスタミンによる症状を抑えるだけであり、体質まで改善する薬ではありません。抗ヒスタミン薬は、一部に「抗アレルギー作用」と呼ばれる作用を有するとも言われていますが、実際にどれだけの役割を果たしているのかははっきりしません。
いずれにせよ、アレルギーを診ていく中で、この薬についてはしっかりと理解しておく必要がありそうです。