昨日の続きです。
「どうして、TARCを500 pg/ml以下まで下げなければいけないなどと言えるのか?
皮膚の見た目が良くなれば患者さんはそれで困らないじゃないか!」
と反論を受けそうです(汗)。
それはですね、単に皮膚の見た目をきれいにすることだけが目標なのであれば、
TARCの下がり方などにそんなに神経質にならなくても良いのかもしれませんが、
しっかりと遠くを見据えるのであれば、そういうわけにはいかないのです。
つまり、
1)がっつりと寛解導入治療を行い、治療開始1か月以内にTARC値を500 pg/ml以下まで低下させる。
2)プロアクティブ療法に持ちこむ。
3)ステロイドの減量・中止を目指す。
こうした治療の流れを考えた場合、やはり治療初期の「TARC値を500 pg/ml以下まで低下させる」が
重要になってくるのです。必ず採血をしなければいけないのか?ということではありません。
TARCの急激な低下を意識した寛解導入治療が実行できればそれで構わないのです。