検査項目は、様々な理由から、
総IgE値と、卵白・オボムコイドIgE,牛乳IgE,小麦・ω-5グリアジンIgE
のみです。
粉ミルク飲んでいる児には、牛乳IgEの検査も実施しないことがあります。
この検査の結果で何がわかるのか?
生まれてから今まで(生後6か月まで)の湿疹のケア状況がわかるのです。
湿疹に対する治療が不十分の場合、アレルゲン特異的IgE抗体価の上昇は避けられない
結果になるでしょう。
反対に、たとえアトピー性皮膚炎を発症したとしても、生後2-3か月くらいまでに
徹底的な抗炎症治療および環境整備を開始されていれば、さほど抗体価の上昇はみられません。
オールゼロを目指すことも可能なのです。
というわけで、食べ物うんぬんではなく、乳児期前半の皮膚の状態をチェックするために
血液検査を実施するということです。