負荷陽性率はどうか?
私は2010年の複数回負荷試験の結果を報告していますが、
その時の負荷陽性は、全体の45.4%(149/333)でした。
当時は、どの施設においてもそのような数字が当たり前でした。
(川⽥康介 ⽇⼩ア誌 2011;25:785-793.)
そして現在、自院の負荷試験陽性率は、1-2%程度となっています。
ほとんど症状が出ないのです。
*それぞれの患者さんの状況に合わせた負荷量
*単回負荷
*完全除去を避け、低年齢から食べさせる
*できる限り症状を出さない
*合併するアレルギー疾患をしっかりコントロールする
これらを意識した診療を行うことで、食物アレルギーに対する考え方
そのものが変わってくるのです。
つまり、「辛い」「怖い」ものであってはならないということです。