「喘息の発作で夜間にゼーゼーしたけれどそのまま様子をみてしまった。」という患者さんが少なくありません。翌朝になって、胸をペコペコ凹ませながら受診されるのです。「受診すべきかどうか迷った、悩んだ」という保護者の方が多いようです。
ゼーゼーしたら必ず受診しなければいけないというわけではありませんが、迷うくらいであれば遠慮なく受診された方が良いのではないでしょうか。受診しつつ、発作強度の見極め方を学んでいきましょう。
「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2012」では、「強い喘息発作のサイン」として、唇や爪の色が白っぽい、もしくは青〜紫色・息を吸うときに小鼻が開く・息を吸うときに胸がペコペコ凹む・脈がとても速い・話すのが苦しい・歩けない・横になれない、眠れない・ボーとしている(意識がはっきりしない)・過度に興奮する、暴れる などが挙げられています。誤解してはならないのは、「強い喘息発作のサイン」とは、直ちに医療機関を受診すべきタイミングということであり、それ以下の症状であれば受診する必要が無いとか、受診してはいけないという意味ではありません。