まず初めに謎だったのは、子どもと成人における即時型食物アレルギーの違い
についてです。
よく以前の資料に書かれていたのは、
「小児の場合、鶏卵・牛乳・小麦が多く、これらは加齢とともに食べられるようになることが多いです(3歳までに50%、6歳までに約80から90%)。学童期以降からの場合、甲殻類、小麦、果物、魚類、そば、ピーナッツが多く、また乳児期発症に比べて治りにくい傾向があり、長期間、時に生涯にわたる除去を必要とすることがあります。」(東京都アレルギー情報navi. より引用)
のような内容です。いや、これ一応、現在出されている最新の情報ですね(汗)。
確かに、疫学的には、鶏卵アレルギーは子どもに多いとか、えび・かにアレルギーは成人になってから発症しやすいとか、間違っていないわけです
が、これって、食品そのもの(アレルゲン)の性質の問題なんですかね?
経皮感作という観点から推察すると、単に鶏卵・牛乳・小麦は赤ちゃんの周囲にあふれているので、早期に発症しやすいということのように思えます。
ピーナッツだって、家族がたくさん食べていれば、赤ちゃんは早い段階で皮膚にさらされ発症することになります。あくまでも、アトピー性皮膚炎の赤
ちゃんのリスクについての話なのでご注意を。
あと、子どもは治りやすく成人は治りにくいとか、よく言われますが、どうなのでしょうか?
これについては、次回で。