ここで一度申し添えておきます。
「単回」の食物経口負荷試験(以下、負荷試験)の特徴や利点みたいなもの
を書き並べることになりそうですが、だからと言って「複数回」摂取の負荷試験
を全否定しているわけではありません。
ただ、以前食物アレルギー研究会でも発表させていただきましたが、
今後の負荷試験は、一般臨床における負荷試験(for clinical purpose)と
研究目的の負荷試験(for reserch)というように、目的を分けて実施されていく
ようになるのではないかと?
実際には、「実施すべきではないか?」と講演したかもしれません(汗)。
つまり、安全で、食べていくためのものであり、どこのクリニック・病院でも実施可能な
負荷試験が、”for clinical purpose”の負荷試験であり、そこでは単回摂取で十分であろうと。
そして、一発で白黒をつけなければならない、ある程度リスクを伴う、研究目的の
負荷試験が、”for reserch”の負荷試験で、これは複数回摂取で行うしかありませんし、
専門施設で実施していただくのが良いのではないかと・・・・・。
さて、どういう流れになっていくでしょうか?