NHK/NEWSweb
アレルギーで女児死亡 検証委員会初会合
1月11日 8時23分
東京・調布市の小学校でチーズなどにアレルギーのある女子児童が給食を食べたあとに死亡した問題で、調布市教育委員会は、10日夜、再発防止策を検討する検証委員会の初めての会合を開きました。
東京・調布市の富士見台小学校では、先月20日、チーズなどにアレルギーのある5年生の女子児童が給食を食べたあとにショック症状を起こして死亡し、その後の調査で、担任の男性教諭がおかわりを求めた女子児童にチーズの入ったチヂミを誤って手渡していたことが分かりました。
市の教育委員会は、10日夜、再発防止策を検討する検証委員会の初会合を開き、医師や弁護士など9人の委員が出席しました。
会合は非公開で開かれ、全員で黙とうをささげたあと、女子児童が死亡した詳しいいきさつについて説明があったということです。
今回の問題では、担任の教諭がおかわりを手渡す際にアレルギーの食品が含まれているどうかの確認を怠っていたことが分かっています。
また、女子児童は、給食を食べ終わったおよそ30分後に「気持ちが悪い」と訴え、そのおよそ10分後にショック症状が起きた場合に備えて児童が持参していた薬を校長が注射したということです。
委員会では、今後、アレルギーのある児童に誤った料理を手渡さない方法や子どもがショック症状を起こした場合にどう対応すべきなのかなどを詳しく検証し、来月中にも報告書をまとめることにしています。