特異的IgEの新規検査項目として、特異的IgEω-5 グリアジン・特異的IgEカシューナッツ・特異的IgEマラセチア(属)の3項目が加わりました。
ω-5 グリアジンは、小麦タンパクであるグルテンの一成分で、特に小麦依存性運動誘発アナフィラキシーの主要抗原と考えられています。小麦の特異的IgEと同時に測定すればより詳しい診断ができるようになるかもしれません。
ナッツ類のアレルギーとしてはピーナッツが有名ですが、外来をやっているとカシューナッツやくるみによるアナフィラキシー症例も少なからず経験します。これまでカシューナッツアレルギーを検査したいときは皮膚テスト(プリックテスト)を施行してきましたが非常に面倒でした。カシューナッツの特異的IgEが測定できるようになったことは非常に便利です。