外来で、小さなお子さんのアレルギー性鼻炎をみる機会が増えてきました。1歳前後からスギ花粉やダニなどの吸入性抗原に感作されている子どもたちは少なくありませんし、実際にくしゃみや水様性鼻汁などの症状を頻繁に認めたり、鼻汁中の好酸球(アレルギー反応に関与する細胞)が増加している子どもがいるのです。その中には乳児もいるのでびっくりします。私の目の前で大きなくしゃみをする子どもさんがいるので、その時にさっと鼻水を綿棒でぬぐって検査させてもらうのです。結果をみて好酸球が著増していることがわかると、「こんなに早いうちからアレルギー性鼻炎を発症しているのか・・・」と、思わず考え込んでしまいます。
以前であれば、スギ花粉症の発症は早くても4,5歳くらいからと考えられていましたが、今年の春をみても2,3歳での発症は全くめずらしいものではありませんでした。
小さなお子さんの透明な鼻水は単なる風邪ではないかもしれないので、注意して診なければいけないと思います。