以前はあまりというか、ほとんど実施しなかったのですが、最近は、乳児〜1歳児くらいにやるようになりました。経口負荷試験というよりかは、ちょっと食べさせてみるだけです。
安全に摂取するための2つのポイントがあります。
1)固ゆで20分間
沸騰してから12-15分間くらいで固ゆでになるようですが、当院の指示は「固ゆで20分間」
で統一しています。
2)茹で上がったら、すぐに白身と黄身を分ける
これも大事。すぐに分離せずに放置しておくと、白身中のオボムコイドが黄身に移行して
しまいます。放置時間に伴って、移行量は増加します。
上記の2つのポイントを守れば、卵白やオボムコイドの特異的IgE値が高値のお子さんでも問題なくゆで卵黄を摂取することが可能です。0.5-1.0gしか負荷しません。これで十分です。
あとは、自宅で少しずつ摂取していけばよいのです。続けることが大事です。
ときどき、卵黄でアナフィラキシーを起こしたという話を聞きますが、
「どんな卵黄を与えたのか?」ということが問題なのではないでしょうか・・・。