喘息やアトピー性皮膚炎の治療を効果的に行うためには、医師が患者さんに一方的に薬を処方したり指示を出したりするだけでは不十分であり、適切な患者教育の結果、患者さんが主体的に治療に取り組むような姿勢を目指すべきです。
患者教育とは、ただ疾患の知識を詰め込むことのみを指すのではなく、患者さんに治療目標を理解させ、信頼関係を構築し、治療を継続する意欲が維持されるように努めることであると考えられます。
さて、この「アレルギー疾患における患者教育」という点に関して言えば、まだまだ不十分であり、自己評価としては20点というところでしょうか・・。喘息とはどういう病気か、吸入薬をどのように吸入するのか、ダニ対策はどうすべきか、スキンケアの方法などについてとりあえず説明しているつもりですが、断片的な知識を与えるだけではなくもっと体系的な教育システムが必要であると感じています。その中では、なぜ治療しなければいけないのか、何を治療目標とすべきかなどについてしっかりと理解していただく必要があるでしょう。患者さんと十分にコミュニケーションをとり、医療者側が必死の姿勢を見せれば、信頼関係が高まりよい結果が生まれることと思います。
これらの課題について来年は本格的に取り組んでいく予定です。