1月4日の話の繰り返しになりますが・・・
喘息の治療(特に、予防的な治療)を行う上で、まず喘息とはどういう病気であるのかということを理解していただく必要があります。喘息の病態がわからないと、「症状がない時に治療が必要な理由がわからない」、「いつまで医療を続けるのか?」、「苦しい時だけ治療すれば面倒が少ない」などと考えるようになります。少し熱心な患者さん(というか保護者の方)だと、医師に質問を繰り返しつつ理解度が高まり質問のレベルが上昇してきます。「全ての喘息患者がみな同等の治療になるのか?」、「うちの子の重症度はどれくらいになるのか?」など、治療に前向きになってくるのです。もちろん、すべての喘息患者さんんに予防的な治療である長期管理が必要なわけではないのでそのことも説明しています。
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなど小児アレルギー疾患にもいろいろありますが、私としては何よりも気管支喘息という疾患を小児アレルギー領域の中心的な疾患と位置付けており、まずは喘息児の治療・管理にしっかり取り組まなければいけないと考えています。