「苔癬化(たいせんか)」という用語を聞いたことがありますか?
アトピー性皮膚炎の患者さんは知っておいても良いかと思います。
苔癬化は、湿疹の状態を表す用語で、象の皮膚のように固くゴワゴワになった状態です。
(医学的には、皮膚が限局的に肥厚し、皮溝・皮丘の形成が目立った状態)
通常は、ものすごく痒いです。というよりも、慢性的に掻き壊した結果そのようになってしまうとも言えます。
具体的な治療のことは、あまり述べません。
私の考え方としては、やはりこういう苔癬化病変を作らないことが重要なのではないかと・・・・。
治療が不十分だったり、長い期間にわたって同じ部分を掻き壊したり、そういう状況が続くと苔癬化が
できてしまうのです。
医師と患者さんが協力し合って、”苔癬化を作らない”をテーマにしたいものです。