「いったんアトピー性皮膚炎になると厄介だ」
「アトピー性皮膚炎にならないで済むことはできないのか?」
いわゆる発症予防という考え方が出てくる訳です。
確かに新生児期から保湿剤を塗り続けていれば、顔がジュクジュク
するような酷いアトピーになることはないかもしれません。
そして、「1歳の時点でアトピーを発症することはなかった」
みたいな評価が下される症例も含まれてはくるでしょう。
しかし、
1)何をもって、「アトピー性皮膚炎にならなかった」と判断しているのでしょうか?
単に見た目の良い皮膚になっているだけかもしれないのです。
2)いつまで保湿剤を塗り続けなければならないのでしょうか?
スキンケアを止めた途端にアトピーを発症してしまうなんていうことはないのでしょうか?
その他、問題点を挙げたらキリがありません。
保湿剤塗布が無意味であるなどとは言っていません。
発症予防などという大風呂敷を広げるのではなく、謙虚に重症化予防と呼べば良いのでは
ないでしょうか。