大人のアトピー性皮膚炎(以下、アトピー)の患者さんに
「何歳くらいに発症しましたか?」「いつ頃からアトピーの症状に悩まされていますか?」
と質問すると、
「高校生くらいからです。」とか、「20歳過ぎてからです。子どもの頃は普通の肌でした。」
とかお答えになる患者さんが少なくありません。
実際には、アトピーは乳幼児期に発症することが多いとされています。
いったん状態が良くなったり、極々症状が軽かったり、アトピーと診断されていなかったりすると
患者さんは自分がアトピーであるという認識がないまま年齢を重ねていくことになります。
そして、大人になって何らかのきっかけで症状が悪化した時に初めて”自分はアトピーになってしまった”
と感じるのでしょう。
症状が軽い小児期のうちに何とかしたいですよね。