治療でつまずくパターンとして、どんなものがあるでしょうか?
まず第一に挙げられるのが、「自宅で症状が出てしまう」というパターンでしょう。
まあ様々な例があるのかもしれませんが、やはり繰り返し症状が出てしまうと、患者さんも
医師も増量や摂取継続を躊躇(ちゅうちょ)してしまうということになるのだと思います。
以前からよく指摘されるところの「危ない」という視点に関しては、多少考え方が変化してきて
いるように感じます。これまで経験されてきた有害事象や事故を再考してみると、思春期に
完全除去患者が誤食あるいは医療行為(経口負荷試験、経口免疫療法)を経験したときに
発症している例が多いのです。決して離乳期の赤ちゃんが重篤な食物アレルギー症状を
呈しているということではありません(印象ですよー、汗)
「症状が出ることは良くないことなのか?」
「症状が出ると危ないのか?」
多少、哲学的にも感じられますが、医師がそんなことを言っていたらいけませんね。
科学的に検証していく必要があるということです。