昨日、小児科医師の集まりで学校生活管理指導表(食物アレルギー・アナフィラキシー用)の話題が出ました。
この管理指導表の意義には、いろいろとあるでしょう。もちろん根本は、給食等の提供を安全確実に行い、食物アレルギー児が安全安心な学校生活を送れるように努めることです。
その他、「本物の食物アレルギーに対応する」という目的もあります。
以前は、食物アレルギーがあると思い込んでいて除去食を続ける例、アレルギーと全く無関係の理由で除去食を要求する例などが少なくなかったということです。農薬を使用していないものを提供しろとか、輸入小麦を使用しないでくれなどというのは、食物アレルギーとは無関係の話です。給食で除去食・代替食・弁当対応などが必要なのは、しっかりと医師の診断を受けた本物の食物アレルギー患者さんだけなのです。
学校生活管理指導表からみた浜松市における食物アレルギーの有病率は、小学校で1.6%、中学校で1.4%ということになっています(平成25年1月現在)。
全国データ(「アレルギー疾患に関する調査研究報告書」文部科学省、平成19年)では約2.6%ですから、浜松市の値はまずまずとみてよいかと思います。