気管支喘息の発作時は、空気の通り道が狭くなるため、ゼーゼーとかヒューヒューとか表現される音(喘鳴/ぜんめい)が聞かれます。気管支喘息に代表されるような気管より先(下気道)の狭窄では、主に息を吐くときに喘鳴が聴かれます(呼気性喘鳴)。保護者の方がお子さんを観察する時は、息を吸う時にゼーゼーしているのか、吐く時にゼーゼーしているのかをみていただくとよいかもしれません。これは保護者の方にはわかりにくいことかもしれませんが、少なくとも医師はそのような点に注意して診察しているので安心して下さい。なお、重症の発作で空気の通り道が極端に狭くなると、喘鳴は逆に小さくなります。これは非常に危険な状態であると覚えておく必要があります。
ときどき「ぜいめい」と読む人を見かけますが、「ぜんめい」が正しい読み方です。ゼーゼー(ぜいぜい)するから「ぜいめい」ではないかということになってしまったのかもしれません。