ホームページ上で繰り返し述べているように、食物アレルギーの有無は血液検査(特異的IgE値)の結果だけでは正確に診断できません。実際に食べさせてみることで食べられるのか(あるいは食べられないのか)どうかを判断する必要があり、そのために食物経口負荷試験があります。しかし、患者さんは未だこのような検査があることや、それがどこの病院で行われているのかについて十分な知識・情報を得ていないようです。
この検査が一番活躍する機会としては、これまで除去していた食品を解除できるきるかどうか調べたいという時です。例えば、鶏卵アレルギーがあってずっと除去してきた。3歳になって卵白の特異的IgE値もかなり下がってきた。そろそろ食べられるようになったのかどうか知りたいという時に食物経口負荷試験を行うのです。検査で症状が出なかった場合は、自宅で少しずつ食べさせていただきます。食物アレルギー児を持つ保護者の方にとっては非常に頼りになる検査だと思います。
当院では、毎週火曜日から金曜日の午前9時から予約制で食物経口負荷試験を行っています。春休み中の予約が混み合ってきました。検査をご希望の方は早めに受診して下さい。