どうしてもアドヒアランスが上がらない(軟膏をぬってくれない)場合
どうするか?
「入院しましょう」
「注射薬で治療しましょう」
という話になってくるのかもしれません。
本来は、入院や注射薬は重症患者さんのための治療選択肢であるはずなの
ですが、実際にはアドヒアランスが不良のためにそういう道をたどるという
パターンが少なくないのかもしれません。
しかし、注意しないと、入院したらアトピーがきれいになったが、退院したら
また元の悪い皮膚状態に戻ってしまった、ということになりかねません。
そういう意味もふまえて「教育入院」という言葉を使うわけです。
つまり、皮膚をきれいにするために入院するというよりも、アトピー性皮膚炎に
関する正しい知識や手技、考え方を学んでもらうために入院していただくということです。
それでもやはり入院歴がある学童・成人患者さんが受診されることがあります。
簡単に治る病気ではないこと、きっちり軟膏を塗れないのは普通なのかもしれないこと、
・・・・・こういう点について患者さんも医療関係者も認識すべきでしょう。