湿疹(乳児アトピー性皮膚炎)⇒(経皮感作)⇒ 即時型食物アレルギー
この真ん中の(経皮感作)という部分が理解しにくいようです。
「感作(かんさ)」とは何なのか?を知る必要があります。
それを知らなければ、今どきの赤ちゃんたちはみんな経皮感作をうけてしまうでしょう。
感染(かんせん)なら、わかりますね?
誰でも最初からインフルエンザに罹っている訳ではありません。
人から感染して、潜伏期間を経て発症する、つまり症状が出る訳です。
感作も似たような感じで理解して下さい。
赤ちゃんは生まれた時は、おそらくは卵アレルギーじゃないんですよ。
離乳食開始前に経皮的な感作をうけて体内に鶏卵タンパクに対する特異的IgEが産生される。
そして、卵アレルギーになってしまってから、それに気づかずに摂取するからアレルギー症状が
出てしまうということです。
食べたから卵アレルギーになったのではなく、「おそらく乳児期前半にアトピー性皮膚炎があった」
「そこから経皮感作をうけた」というのが本当のところでしょう。
もうわかりましたよね?
最も大切なことは、乳児期前半の湿疹を徹底的に治療すること、経皮感作を防ぐことなのです。
(ここでは経口免疫寛容については詳しく触れませんが)
食品については、むしろ早めに少しずつ食べさせていく必要があります。
食べることを怖れないで下さい。