いかなる症例においても、強い誘発症状を出さずに負荷するためには、
どのような工夫が必要か?
まずは、負荷量を減らしてみました。
まあ、誰でも考えることですよね(汗)。
2g→5g→10g じゃなくて、1g→2g→4g に減らすとか、
さらには、0.2g→0.5g→1g にするとか、
それでも症状が出てしまうとしたら、摂取間隔を30分ではなく45分に
拡げてみるとか・・・・・・。
しかし、どんなに負荷量を減らしたり、摂取間隔を拡げてみたりしても、
一部の症例において症状が出てしまうことは避けられませんでした。
アレルギーを有する可能性のある患者さんに負荷しているわけですから、
症状が出るのは当たり前なのかもしれませんが・・・。
とにかく、「できる限り不必要な誘発症状を出したくない」という考えがありました。
なぜなら、これらの患者さんたちには、少なくとも3大アレルゲン(鶏卵・牛乳・小麦)
に関しては、食物経口負荷試験の結果にかかわらず自宅での微量摂取を開始
していただくわけであり、しかもその後の良い結果、つまり、それなりに食べられる
ようになるという手応えを得ていたからです。以前にも書きましたが、あくまでも
食物経口負荷試験は食物アレルギー診療の中のワンステップに過ぎないのです。