現在の医療においては、医師による一方的な診察だけではなく、看護師・栄養士・薬剤師・臨床心理士などを含めた医療チームによる包括的なサポートが求められています。
食物アレルギーの診療において、アレルギーの原因となる食品を診断したり、除去食の解除のタイミングを指示したりするのは医師の役目ですが、具体的な食事指導における栄養士の役割りは重要です。食物アレルギー児の栄養摂取に問題がないか? 母親が献立に苦労していないか? などについて安心して相談ができる栄養士が存在することは、食物アレルギーの診療をさらに充実させるものとなるでしょう。
一方で、まだ国内には食物アレルギーを専門的に取り扱うことができる管理栄養士の存在は少ないと言われています。比較的最近になって発展してきた分野なので知識の混乱があるように見受けられますし、どこでどのように学べばよいのか?という問題もあるのでしょう。
栄養士の方の支援により、食物アレルギー児が「楽しんで食べる」ことができるようになれば、単なる指導を超えたすばらしいものとなるでしょう。
もし、食物アレルギーを学びたいという栄養士の方がいれば、気軽に声をかけていただきたいと思います。