2018年の食物アレルギー研究会において、以下のことを発表させていただきました。
すなわち、食物経口負荷試験(以下、負荷試験)にはいろいろな分類の方法があるが、
目的別で分けるとすれば、「研究のための負荷試験(For research purpose)」と「臨床本位の負荷試験(For clinical purpose)」
の2つに分けられるのではないかと。
実際には、私が提唱したというわけでもなく、負荷試験に関する海外の文献をみれば、このような分類・表現は
しばしば用いられています。
私が訴えていきたいのは、今後はこのように目的をしっかり区別して負荷試験を行っていくべきではないか?
ということです。
「臨床本位の負荷試験(For clinical purpose)」は、患者さんに負担が少ない無理のない量を負荷する、
強い誘発症状を出さないように工夫する、食べられることを目指すなどはもちろんのこと、お金がかからない、予約が
すぐにとれる、などの点についても配慮されるべきものであると思います。
配慮されるべきかって? 少なくとも私は配慮しています。