最近のアレルギー関連学会の一般演題をみると、かなり総負荷量を下げた
いわゆる「少量食物経口負荷試験」の話題が増えているようにみえます。
しかし、その内容をみると、一部の症例でアナフィラキシーになったり
完全除去続行の指示が出たりしています。
「少量負荷でも強い症状がでる重症例がいる」というのが結論のようです。
私が考える「微量」「少量」とは、閾値が低い症例でも症状が出ないような量
を指します。「こんなに少ない量で意味があるの?」というくらいでちょうど良い
のです。
皮下注射の免疫療法でも、最初は閾値の100分の1くらいからスタートするのが
安全です。しかし、その微量が免疫変調には無駄にはなっていないはずなのです。
安全に実施して患者さんに不快な思いをさせない、摂取に繋がるような負荷試験を
実施し完全除去を避ける、・・・・・・・
症状が出てしまったら少量負荷でも何でもなくなってしまうのです。