「野球やサッカーなどの運動をやらせてもよいでしょうか?」とは、喘息のお子さんを持つ母親からしばしば尋ねられる質問です。もちろん、喘息発作を起こしていて調子が悪いような場合であれば、運動を控えた方がよいでしょうが、それ以外の安定した状態であればどんな運動を行ってもかまいません。というよりも最も重要なことは、いつでも思いきり運動できるように治療しなければいけないということです。園や学校を休まないこと、夜間の睡眠が十分にとれること、思いきり運動ができることなどを目標にして喘息の治療を行わなければいけません。「先週は調子が悪かったけれど、今週は調子が良い。」などという状態は望ましいものではありません。「ずっと調子が良い。」という状態を目指さなければいけないのです。