“Choosing Wisely®”「賢い選択」(2014/3/8)の中から・・・
喘息を診断したり管理したりする際、症状だけを追ってしまうことは危険であり、スパイロメトリー(肺機能検査)を取り入れることが重要です。最近のガイドラインにおいても、喘息の重症度を評価したり、症状コントロール状態を監視していくためにスパイロメトリーが有用であることを強調しています。
スパイロメトリーは、ホームページ上の、「当院で施行する検査」の中で写真にて紹介しています。当院に通院されている小学生以上の喘息患者さんであれば一度は受けたことがある検査だと思います。痛みなどを伴うことなく短時間で有益な情報を得ることができる検査です。
小児科的な問題点を挙げるとすれば、我々は1-3歳くらいの低年齢の患者さんの喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー、ゼロゼロ等)で悩まされていることが多いということです。
常に小児科医は「このお子さんは喘息なのだろうか?」「どこまで治療すべきか?」ということで考えさせられているのです。あいにく、スパイロメトリーは、このような小さなお子さんに対しては実施できない検査なのです。