小児のアレルギー性鼻炎は目立たない疾患ではありますが、決して少なくありません。幼児期ではおよそ5~6%の有病率と考えられ、これが学童期に入ると10~20%に増加します。この中で定期的に治療・管理を受けている患者さんはどの程度いるのでしょうか・・・。
小児では感染性の鼻炎(風邪による鼻みず)との鑑別が難しいので、正確な診断や経過の把握がしにくいのです。
どの時点でお薬を飲み始めるのが良いのかは難しい問題ですが、経過が長くなって鼻閉(鼻づまり)が強くなってくると治療に反応しにくくなるように見えます。やはり低年齢で症状がひどくない段階から治療を開始継続した方が良いのかもしれません。
あとはダニ対策等の環境整備も重要です。小児の通年性アレルギー性鼻炎ではハウスダストやダニが主要な原因となっているので、寝具類を中心とした環境整備を行いましょう。早い段階、つまりお子さんが低年齢のうちから開始したいものです。