あえて、”良いと思われないパターン”を挙げておきます。保護者の方、参考にして下さい。
1)「顔やくびなど、湿疹が目立つ部位だけステロイドを使用している」
→ 見た目に湿疹がなさそうな部位も含めて対応(治療)していかないと
経皮感作は防げないかもしれません。
2)「治療開始が遅い」
→ 3大アレルゲン(鶏卵・牛乳・小麦)の経皮感作を防ぎたいのであれば、
遅くとも生後2-3か月までには徹底した皮膚治療を開始したいところです。
3)「プロアクティブ療法で管理されていない」
→ 少なくとも離乳食が開始されるまでは、ステロイドによるプロアクティブ療法
で管理されるべきでしょう。経皮感作のスキを与えないということです。
4)「非ステロイド性抗炎症外用薬が使用されている」
→ 効かないだけではなく、湿疹が悪化する危険性があります。
絶対に使わない方が良いでしょう。
5)「乳児湿疹と言われている」
→ 本当に単なる乳児湿疹という病名で良いのか?
実は、アトピー性皮膚炎じゃないのか?
医師は患者さんに対してこのあたりを明らかにすべきでしょうね。
6)「環境整備の併用が指導されていない」
→ 徹底した皮膚治療を実施すると伴に、徹底した環境整備も加えたいものです。
『努力次第で、経皮感作は抑制できるんだ』ということを知っていただきたいです。