“Choosing Wisely®”「賢い選択」(2014/3/8)の中から・・・
アナフィラキシーに対する1次治療として抗ヒスタミン薬が過剰に使用されているとのデータがあると紹介。その上でアナフィラキシーとは心血管および呼吸器の症状が発現することであり、これらの対症療法とならない抗ヒスタミン薬に頼りすぎることは、有効な1次治療であるエピネフリン(わが国ではアドレナリンと呼びます)の使用を遅らせることにつながると指摘。あくまでも、抗ヒスタミン薬は蕁麻疹など非致死性の皮膚症状に対する補助的治療との位置付けを示しています。
『内服薬としては、多くの場合、抗ヒスタミン薬やステロイド薬を処方されています。しかし、これらの薬は、内服してから効果が現れるまでに時間がかかるため、アナフィラキシーショックなどの緊急を要する重篤な症状に対して効果を期待することはできません。誤食時に備えて処方されることが多い医薬品ですが、軽い皮膚症状などに対して使用するものと考えてください。ショックなどの重篤な症状には、内服薬よりもアドレナリン自己注射薬(商品名「エピペン®」)を早期から注射する必要があります。』
(「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」P.66 より)
ゆうこさんが最も注目した項目でした。