実際に吸入ステロイド薬を使ってみたときの感想はと言えば、これはもう驚きの一言でした。これまで数え切れないくらい発作入院を繰り返していた患者さんが別人のように調子が良くなったのです。
「世の中にはこんなに効く薬があるんだ」と感じたのを覚えています。
現在の私は、ぜん息患者さんに対してむしろ慎重に吸入ステロイド薬を選択するようになっているかもしれません。別に、これまでこの薬を使うことで、何らかの困るような副作用を経験をしたというわけではありません。それでも、「一例一例吟味して選択しなければいけない薬であるはず」ということをしみじみ感じるのです。
うまく説明できない部分ですが、まあ最初の感動を忘れてはいけないということでしょうか・・・。