今回の改訂では、新しい治療薬である、外用JAK阻害薬「デルゴシチニブ」
経口JAK阻害薬「バリシチニブ」
ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体「デュピルマブ」
についての記載が加えられました。
一点だけ気になるところがあります。
現在、アトピー性皮膚炎治療に使用できる経口JAK阻害薬は、
バリシチニブだけではなく、ウパダシチニブ、アブロシチニブの3剤があります。
にもかかわらず、なぜバリシチニブだけの記載にとどまったのでしょうか?
学会からは、
「ガイドライン作成の段階では、まだバリシチニブしか使用できなかった」
「3剤すべての臨床的なエビデンスが十分に集積されていないから」
という回答が得られそうですが、近いうちに3剤揃うとわかっていながら
バリシチニブだけ載せたというところが腑に落ちません。
読者は3剤の比較を示して欲しかったと思うのです。
バリシチニブは、この3剤の中では、最も効果がmild?と考えられています。
ということで、学会としては、まずはバリシチニブの紹介にとどめたという
感じなのでしょうか?
経口JAK阻害薬については、まだまだ積極t的に処方してもらいたくはない薬なのかもしれません。