例えば、生後8か月くらいで鶏卵アレルギー(卵焼きを食べて全身蕁麻疹)とかで
初診される患者さんがいるのですが、皮膚をくまなく診て、しつこく問診しても
著明な湿疹の既往は無かったりもするのです。微かに口周りが荒れているだけとか、
弱めのステロイド軟こうを通算で5gしか使用したことがないとか・・・・・・・・。
でも、この患者さんはきっと軽症かつ初期のアトピー性皮膚炎なのでしょう。
こういう病歴を反復することで本格的にアトピー性皮膚炎になっていくのではないか
ということです。
もともとアレルギー素因(親兄弟姉妹にアレルギーがある)がある赤ちゃんの
皮膚に傷ができて、そこにアレルゲンが繰り返し入り込んだり、掻き壊したり
することで、アトピー性皮膚炎になっていく・・・・・・・、そういうものなのかも
しれません。
だから、アレルギー素因(親兄弟姉妹にアレルギーがある)がある赤ちゃんの
湿疹は早めに徹底的に治療しておいた方が良いのです。
放置しておくとアトピー性皮膚炎になってしまうかもしれないからです。
*「アトピー性皮膚炎になっていく」は私見です。
実際の診断・管理はそれぞれの主治医に従って下さい