アトピー性皮膚炎で悩んでいる患者さんがこんなに多いものかと驚かされています。ホームページ内に書いているように、湿疹がよくならない最大の原因は治療不足だと思います。湿疹の程度に見合うようなステロイド外用薬を、適切な量と期間塗り続ければ、それなりの改善は得られるはずです。しかし、医師が処方した薬が弱い、塗る量が少ない、途中で塗るのを止めてしまうなどの様々な理由から湿疹が良くならない患者さんが少なくないのです。このようなことが起きる根本的な原因として、医師の説明不足があると思います。医師は患者さんに対して、どの外用薬をどの部位にどれだけの量塗ればよいのか、各種外用薬の使い分けなどについて細かく説明しなければいけません。当然、診察に要する時間は長くなりますが、これは仕方がないことなのです。