あぶらとりフィルムで乳幼児のアトピー性皮膚炎が早期発見ができる可能性!
「アレルギーで苦しむ子どもをゼロにしたい」新技術の開発者に聞く
たまひよONLINEより抜粋
1枚のあぶらとりフィルムで採取した赤ちゃんの皮脂のRNA(リボ核酸)情報からアトピー性皮膚炎の可能性があるかどうかを調べることで、アトピー性皮膚炎の早期発見に役立つ「皮脂RNAモニタリング技術」というものがあります。現在、花王株式会社と国立成育医療研究センターは生後6カ月以下の赤ちゃんを対象に共同研究を進めています。
アトピー性皮膚炎は早いと生後1~2カ月から発症することがありますが、診断が難しいことが課題となっています。この「RNAモニタリング技術」では、皮脂を採取して検査することで、分子の発現量もわかるため、赤ちゃんへの負担がなく検査することが可能です。かゆいことを言葉で訴えられない赤ちゃんも、痛い思いをせずに検査することができます。早期にアトピー性皮膚炎の可能性がありそうだとわかれば、早めに治療を開始することができるでしょう。また、アトピー性皮膚炎を早期に治療することで、食物アレルギーなどのアレルギー疾患の発症を減らせると考えています。