「セルフケア」とは、「健康管理を自分自身で行うこと」です。病気を診断したり、治療したりするのは医師の役目ですが、患者さん自身が自分で治そうという気持ちを持ち、自身の治療に能動的に取り組むことは大切です。
アレルギー疾患は慢性疾患であり長いつき合いを必要とします。一方で、ぜん息発作やアナフィラキシーなど救急的な側面もあり、やはり患者さんは自分の病気についてある程度理解しておくことが重要ではないでしょうか。
ぜん息やアトピー性皮膚炎の基本的な病態を理解しておくこと、薬の役割や使い方を知っておくこと、自分の病気の調子を評価できるようになることなど、知っておいていただきたい項目はいくつかあります。
我々医師は、皆さんに「ああしてください」「こうしてください」とうっとうしいくらい指示を出します。わからないことはいくらでも質問していただいて構わないのですが、患者さんも「ある程度のことは自分で解決する」練習をしておくべきかと思います。