今回の新型インフルエンザについて糖尿病などとともに喘息がハイリスクグループとされています。しかし、現段階では、日本アレルギー学会の見解としては、ウイルスの感染力、毒性が従来のインフルエンザを上回るものではないので、今までになされてきた考え方や対応で十分であるということになっています。すなわち、喘息の発作予防の治療をしっかり行うこと、ウイルス感染を回避するよう努力すること、インフルエンザのワクチンを接種すること、などが重要だということです。
さて、新型インフルエンザワクチンの優先接種対象として、「喘息、糖尿病などの基礎疾患を有する者」が含まれてれています。しかし、どのように喘息を診断するのか、全ての喘息患者さんを優先接種対象とするのか、などの問題があります。我が国の喘息患者さんは300万人以上いると考えられているのです。最終的には「主治医の判断」ということになるのでしょう。