昨日、「アレルギーの発症予防・早期発見・早期治療」について触れました。
とりあえずできることは何でしょうか?
ここでは、「妊娠中に児のアレルギー予防対策としてできることはあるのか?」
とか、「アレルギー体質にならないようにするにはどうすれば良いのか?」
などの研究テーマ的な問題ではなく、すでに症状が出かかっている赤ちゃんへの
対応について書きたいと思います。
3つのポイントです!
とりあえず、この3点について一般小児科医がしっかり取り組めるようになればかなり
状況は違ってくると思うのですが・・・・。私が勝手にそう思っています、ゴメンナサイ(汗)。
「生後2-3か月までに湿疹の治療を開始する」
アトピー性皮膚炎の診断にはかゆみに注目して下さい。家族歴も重要です。
「乳児湿疹です」とか言って、もたもたしているとアレルゲン感作されてしまいます。
徹底的に寛解導入し、プロアクティブ療法に持ちこまなければいけません。
少なくとも離乳食が開始されるまでは続けましょう。
「早く食べ始める」
どの時期がベストなのかわかりませんが、私は、生後5-6か月くらいと指導しています。
”とりあえず除去”とか、”卵の摂取は遅らせる”、とかの選択肢はありません。
大勢の患者さんを診ていると、摂取量よりも摂取開始時期が重要であるように感じます。
ちょっとでいいから、とにかく早く食べ始めましょうということです。
「環境整備」
これも組み合わせるべきでしょう。
とにかく、アトピーの赤ちゃんは様々なアレルゲンに感作されやすい!
赤ちゃんの能力(?)は凄いのです。もちろん、感作されない方がいいんですけれどね。