同様に、(と言っても加熱とは関係しませんが、)診断精度を高めるために、、小麦特異的IgEとω-5グリアジン特異的IgE
、ピーナッツ特異的IgEとAra h2特異的IgE
、クルミ特異的IgEとJug r1特異的IgE
、カシューナッツ特異的IgEとAna o3特異的IgE
、大豆特異的IgEとGly m4特異的IgE
などを組み合わせて検査を実施すると、アレルギーの有無が見えやすくなります。
近年、国内でもクルミアレルギーが増加しており問題になっていますが、
Jug r1特異的IgE抗体価が0.98UA/mL以上の患者さんでは、クルミ負荷試験陽性となる
可能性が高く、負荷試験の実施を判断する上で参考になるとされています。
(日小ア誌 2019; 33: 692-701)
ただし、Jug r1特異的IgE抗体価が陰性でもクルミ摂取によりアレルギー症状が
出現する例もあるので、注意を要します。