第7章「食物経口負荷試験(OFC)」の表7-2「重篤な症状を誘発しやすい誘因」(P.104)から、前回のガイドラインでは記載されていた「患児の年齢が1歳未満」が消えていますね・・・。
もともと、私には、なぜ乳児が重篤な症状を誘発しやすい誘因に含まれているのか疑問でしたし、理解できませんでした。
例えば、乳児期にアナフィラキシーの既往があるとしたら、そこからの期間が短ければまだ負荷試験を実施するには時期尚早であるということでしょうか?
そういう意味であるのなら理解できますが、乳児期、特に乳児期後半の離乳期が、重篤な症状を誘発しやすいリスクの高い時期なのかどうかはわからないのです。
近年、早期摂取の意義について少しずつ研究が進んでいます。そんな中で、それを妨げることがないように今回の判断(「患児の年齢が1歳未満」を削除したこと)があったかと思われますが、こうやって「こっそりと」発言が変わっていくことはどうなのでしょうか? 一般医師は混乱するかと思います。