アトピー性皮膚炎の三位一体論(さんみいったいろん)という考えが提唱されています。 (Kabashima K. J Dermatol Sci.2013;70:3-11.)
「免疫アレルギー障害」「皮膚バリア機能障害」「かゆみ」の3つの要素が
絡み合って病態を形成しているという考えです。
三位一体論は、治療を考える上で重要ですね。
ただ単に「免疫アレルギー障害」つまり、炎症を抑えるだけだと十分ではないという
ことです。「かゆみ」を抑える戦略も重要であるし、何よりも「皮膚バリア機能障害」
を改善させるような治療を考えないと同じこと(軽快悪化)の繰り返しになってしまうのです。
結局、どうすれば皮膚バリア機能を高めることができるのか?ということに尽きるのです。