「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018」の b)ステロイド外用療法の留意点
の部分を読むと、今回初めて”ステロイド依存(steroid addiction)”について
言及していることがわかります。
「また,主として成人が顔面や陰部などにステロイド外用薬を長期間使用
した例で,ステロイド外用薬を突然中止すると,紅斑や潮紅,浮腫,丘疹や
膿疱などが出現,悪化することがある96)。」
どこにもステロイド依存なんて書かれていないじゃないかと思われるかもしれませんが、
引用された文献は、
96)Hajar T, Lesham YA, Hanifin JM, et al: A systematicreview of topical
corticosteroid withdrawal(“steroidaddiction”) in patients with atopic dermatitis
and otherdermatoses, J Am Acad Dermatol, 2015; 72: 541―549.
であり、ちゃんと“steroid addiction”という用語が含まれています。
Hanifin先生の名前の入ったシステマティック・レビューです。
主に顔面の酒さ様皮膚炎のリスクについて述べられているのだと思いますが、
そもそも、酒さ様皮膚炎って何ぞや? ですよね。